◆おひとりさま「家族不在」のリスク
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◆おひとりさま「家族不在」のリスク
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こんにちは。
加納健児です。
本メールマガジンは、
施設介護を13年、在宅介護を2年
1500名以上のシニアと家族の
支援をしてきた加納が
日常の出来事を通じて気づいた
終活、認知症、介護に関する内容を
わかりやすくまとめ
日刊『快護ライフ』としてお届け
しています。
気軽にお読みください。
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◆おひとりさま「家族不在」のリスク
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高齢のおひとりさまが一番困るのが、
入院や施設入所で求められる保証人の問題です。
司法書士団体の成年後見センター・リーガル
サポートの調査によると、
病院や施設の9割が患者や入所希望者に
身元保証人を求め、
3割近くの施設は身元保証人がいない場合は
入所を認めないとしています。
責任範囲が広いことから、多くのケースで
身内や子供が期待され、
高齢だと身内でも2人求められることも
あります。
これは病院、施設にも事情があります。
治療費や料金の支払いだけでなく
手術や治療・介護方針に対する同意、
重篤化した場合の転居先探し、行政手続き、
遺体・遺品の引き取り、
居室原状回復などを
頼める家族、家族に準ずる
人がいないと老後の生活を支えていくことは
できません。
また認知症の備えにも身内が必要です。
なぜなら認知症は自分で病気を疑い、
診察を受けることが少ないからです。
そして認知症になってしまうと、
一人で行政窓口に行き、介護や入所の手続き
ができなくなります。
誰かが気付いて福祉につなぐ必要があるのです。
そのため、おひとりさまは、「家族不在リスク」に
備える必要があります。
備えの中心は任意後見を中心とした契約がお勧め
です。
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任意後見契約とは、
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元気なうちに本人が信頼できる人と契約を結び、
判断力が低下したら財産管理と生活・医療・介護
などに関する契約や手続きをしてもらうという
制度です。
2001年に介護保険制度と成年後見制度は
創設されました。
介護保険は一般的になってきましたが、
成年後見制度はまだ知られて
いないのが現状です。
おひとりさまが増加のなか
今後は積極的に活用するべき制度です。
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◆編集後記
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子どものいないシニアの
終活サポートを中心に活動
しています。
今後は独身のかたもふえるため
ますます、任意後見人のニーズ
が高まってきます。