◆命の決断には迷いが生じる
◆命の決断には迷いが生じる
シニアの自己実現をサポートする
終活コンシェルジュの加納健児です。
施設介護を13年、在宅介護を2年
1500名以上のシニアと家族の
支援をしてきた加納健児が
シニアの自己実現をサポートするために
終活、認知症、介護に関する内容を
日刊『快護ライフ』としてお届けします
気軽にお読みください。
1、昨日の加納健児
昨日は体調を崩されて入院中のクライアント
さんの今後の生活について話し合いをして
きました。
食事がとれない状態になると、ターミナル期
とよばれ、余生をどう過ごすのかという
決断をしなければなりません。
俗にいう延命治療をするのか、しないのか
という話がでてきます。
2、命の決断をするときは迷いが生じる
食事がとれない状態というのは、
飲み込む力が衰えてムセるようになると、
しだいに喉にものが通らなくなります。
何もしないと衰弱していくため
死が近い状態のときです。
このような場合、病院であれば、
医師から次のように説明を
うけることが多いです。
「経管栄養、胃ろうなどの
延命治療を望みますか?」
1、「口から栄養をとれない代わりに
鼻からチューブを通して、
胃に栄養を届ける経管栄養か
2、直接胃に穴をあけて、栄養を届ける
胃ろうという処置をするか
3、それともどちらもしないか
という命の選択です。
何もしなければ、1~2週間の命の場合
もあります。
点滴で栄養剤や水分を補給することで
もう少しその期間が延長することも
あります。
非常に重い決断です。究極の3択です。
その命の決断を迫られるときに
本人は意識が低下していることが
多いため、決断できない状態になります。
または本人の意識があったとして
家族が本人に伝えることができず
結局は家族が悩んでどうするのかを
決定しなければなりません。
これが延命治療の決断の難しさです。
一番大切な自分の最期の決断を
自分ができないことになる。
そうならないように、事前に自分の意思を
伝えておくことが大切になります。
本人の意思がわからない場合、
家族で話し合うことになりますが、
家族であっても価値観が違うため、
すぐに決めらないものです。
今回も、しばらく時間をおいて
家族同士で話し合ってもらうことにしました。
3、編集後記
今、近所のマックで執筆の原稿を
集中して書いています。
明日までに原稿の一部を提出する締め切りに
なっているため、今夜は徹夜になりそうです。
自宅だと集中しにくいため、もうしばらく
がんばってから帰ります