◆義歯がなくなってしまった・・・
◆義歯がなくなってしまった・・・
おはようございます。 加納健児です。
施設に入居されているクライアント様の 担当のケアマネジャーさんより
「義歯を紛失したかもしれません」 との連絡がありました。
「何で義歯がなくなるの」 と思われるかもしれません。
私たちでもさっきまであった物を どこに置いたか忘れることがありませんか?
私は寝る前にメガネを外して寝ていますが いつもと違う場所に置いてしまうと、
起きたときに どこに置いたか忘れてしまい、家中の心あたりある 場所を探すことがあります。
もっと身近な例では、携帯電話です。
自宅や職場での置き場や、カバンのなか など定位置があると思います。
いつもの場所になり時は焦りますよね。
認知症のかたは記憶力が低下するため 直前にしたことも忘れてしまうようになります。
義歯の話にもどしますが、 きっとクライアントさんもいつもと同じ場所に
置いたつもりがないため 「なくなった」 ということになったのだと思います。
実際にスタッフの方が部屋や洗面所など、
心あたりのある場所を探してもらったようですが 見当たらないとのことでした。
認知症が進行すると、自分がしまったことを忘れてしまい、
他の人が盗んだという 「物とられ妄想」がおきるようになります。
義歯がなくなると、食事が食べにくくなり栄養状態が 悪くなります。
歯がないから食べれなくなるもの当たり前です。
また作り直すといっても、型を取り直して再度つくるには 時間も費用もかかります。
そのため義歯がなくなった場合は 全力で探す必要がでてきます。
実際、施設のスタッフのかたはゴミに捨ててしまった可能性
もあることから、ゴミのなかも捨てていないか確認してみます
とのことでした。
それから翌日、再度ケアマネジャーさんから
「義歯がみつかりました」 と連絡がありました。
どこから見つかったわからないが ご自身がつけてみえたのを確認したとのこと。
探しても見つからなかった義歯がどこにあったのか 不明のままですが、見つかったことに安堵しました。
義歯についは、消毒をする観点からも夜間は外して
義歯ケースに入れて保管するなど、置き場所を決めて
管理をすることで、紛失を予防することができます。
「義歯がなくなってしまったどうしよう」
と慌てないためにも、義歯の扱いには注意を したいものです。