◆施設選びは、マイホーム以上に慎重にゆとりをもって
◆施設選びは、マイホーム以上に慎重にゆとりをもって
こんにちは、
シニアの自己実現をサポートする
終活コンシェルジュの加納健児です。
施設介護を13年間、在宅介護を2年間1500名以上の
シニアと家族の支援をしてきた 加納が、
日々の仕事を通じて気づいた
終活、認知症、介護に関する内容を 日刊『快護ライフ』として
お届けしています。お気楽にお気軽にお読みください。
■1 昨日の加納健児
終日、東京で介護業界関係の会議があり参加していました。
話題は施設介護事業の大手のアミーユ 川崎で起きた3名の
転落死事故に関するもので 施設としての管理責任やスタッフ教育
についての内容でした。
■2 施設選びは、マイホーム以上に慎重にゆとりをもって
介護施設選びは晩年の人生を左右する。
といっても過言ではありません。
なぜなら終の棲家として入居されるわけですから
そこでの食事の内容や、ケアの質によって 晩年の人生の充実度がきまってきます。
マンションや持ち家を購入すると同じくらい 入居するときに支払う一時金や月額15万円以上
の費用を計算すると、大きな買い物をすることに なります。
仮に1ヶ月20万円程度費用がかかるとすると 1年間で240万円、
5年間で1000万円ぐらいの必要がかかってきます。
マンションを購入するのではあれば、立地や間取り 周辺の環境などから、
相場があり値段がきまりますが 介護施設はそれだけでなく、ケアの質といった
ことも重要になってきます。
大手企業だから安心というのは一般の人の気持ちですが、
今回の施設介護大手のアミーユですら 一部の不適切なスタッフのせいで、信用を失い
大変な状況になっています。
いくら大手だから、建物や外装な内装が 立派でも、
その施設で働くスタッフが疲労していれば、ケアの質が低下していきます。
高齢者が増加することで、介護業界の施設や 事業者は右肩上がりに増えています。
しかし、低賃金な業界であるため、慢性的な 人員不足がおこっています。
そうすると、人手不足のため残業が増えたり スタッフに負担がのしかかるため、
離職がおきてさらに人手不足になるという悪循環に陥ります。
それでは、どうやってケアの質を見極めればいいかというと、
実際に足を運んで施設を見学することが一番です。
働いているスタッフの表情や言葉遣い、対応をしている
様子をみることで、気持ちに余裕をもって働ける環境か
そうでないかは肌で感じることができます。
同じ系列の施設だから一つが良ければ、他もいいのだろうという推測は危険です。
コンビニや飲食店のチェーン店で あれば、どこでも同じようなサービスが提供されます。
しかし、対人相手の介護業界は、マニュアルはあっても そこで働くトップの考えや、
介護するスタッフによって 中身は別のものになると考えてもらったほうがよいです。
夢のマイホームのときは、時間をかけて計画をして準備を する人が大半だと思います。
一方で、施設選びとなると、余裕をもって行動するかたは少ないと思います。
親が介護が必要になって、急に施設を探し始めるのでは、
入れればどこでもいいという妥協をしてしまったり、 冷静な判断ができなくなります。
シニアのかた自分の将来は施設を考えているかたであれば
お元気で自分で行動ができる今のうちがチャンスです。
今では不動産会社のように、施設仲介業者さんもありますので
将来施設に入りたいと考えているようであれば、一度相談を してみることをお勧めします。
■3 編集後記
長年のってきた原付が3ヶ月ほど前から調子が悪くなり ついに廃車の手続きをしました。
普段は車なので使っていませんでしたが 手放すことは勇気がいるものですね。
夕方にバイク王がきて査定をしてもらいます。 少しでも値段がつくといいな。